会津若松市相生町。会津藩城下町の名残を残す界隈に、360年以上にわたり「会州一」を醸してきた蔵でありま
す。「会州一」の創業は寛永年間。会津藩の初代藩主保科正之の引き立てで会津に入り、酒造りを始めたという。
「会州一」の名の通り、会津の酒を代表する酒の一つとして名を馳せてきました。 ところが平成17年、別事業
の失敗により蔵も売却されると言う事態になり閉店してしました。しかし多くのお客様からの強い要望で2年のブ
ランクを経て再度「会州一」を造ることを決断したのです。再開時の場所は狭く機械を入れられず全て手作業で行
われることとなりました。タンクに限りがあり、いつ、何を造るか、きちんと計画を立てなければなりません。
全ての工程を手で行うと酒は煌めきし味わいも格段に美味くなっておりました。
今シーズンの初しぼりなどの季節限定酒は、発売後3日で早々に売り切れてしまい、案内に回っていた社長にあわ
ててストップがかったほど。そして、新たな造りが始まって3年目となった年に全国新酒鑑評会での金賞、さらに
福島県知事賞と受賞が重なり、「会州一復活」は確かなものになりました。会津で一番の歴史を残す「会州一」は
今や入手困難 僅かしかない貴重な酒として育っています。
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